善久寺

両面宿儺(りょうめんすくな)の伝説が残る曹洞宗の寺院

釈迦如来を本尊とする曹洞宗の寺院で、山号は普門山。飛騨三十三観音31番札所。元は真言宗の寺院で、江戸時代に曹洞宗に改宗しました。両面宿儺出現の様子を記した「両面宿儺出現記」が残されています。これによると、仁徳天皇の時代に日面村の出羽が平の山上が大鳴動し、岩壁が崩れて岩窟が生じ、その中から両面宿儺が登場したとあります。二面四手四脚、身の丈6mで甲冑を帯び手に鉞を持っていた、と。山の畑で仕事中だった村人たちが恐れ逃げ惑ったところ、宿儺がこれを諫めます。仏法の守護のためにこの世に出現したと言う宿儺に、1人の村人が平伏して家に招きたいと申し出たところ、宿儺は印を結び小さな十一面観音の姿に変化します。村人は観音像を大切に抱いて日面村に帰り、庵を建てて宿儺に仕えたとのことです。

史実には、飛騨国主の金森長近が中興開基、素玄寺3世の楽翁秀村を中興開山として曹洞宗の寺院として中興されたとあります。境内には六地蔵堂が建てられているほか、両面宿儺に因んで両面宿儺像や十一面観音が祀られています。両面宿儺は当時の朝廷に逆らったものと敵視され、派遣された武人 難波根子武振熊(なにはのねこたけふるくま)に討伐されるのですが、善久寺には決戦の前夜に両面宿儺が食事をとったという両面宿儺の御前石(ごぜんいし)が残されています。

基本情報

所在地
岐阜県高山市丹生川町日面788
電話番号
0577-79-2148
休業日
土日祝のみ拝観可能
ただし寺院の行事によりできない場合もある
駐車場(大型バス)
あり(マイクロバス10台)
駐車場(普通車)
あり(普通車20台)

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