安国寺経蔵(日本遺産構成文化財)
飛騨における唯一の国宝建造物
国府町西門前にある太平山安国寺は、臨済宗妙心寺派の古刹で、本尊は釈迦牟尼仏、脇侍を文殊菩薩、普賢菩薩とする三尊仏です。室町幕府を築いた足利尊氏・直義兄弟が、夢窓国師の勧めで国土の安寧を計るため、貞和元(1345)年に光厳上皇の院宣により、国ごとに安国寺と利生塔を設置。飛騨では以前からあった少林寺を指定し、寺号を安国寺と改めました。京都南禅寺から瑞厳和尚を開山として迎え、貞和3(1347)年に創建されました。安国寺経蔵は、応永15(1408)年建立で、飛騨における唯一の国宝建造物です。全体的に禅宗様が中心ですが、所々に和様が加わった折衷式の建物となっています。内部の八角輪蔵は国内における現存最古の輪蔵(回転式書架)です。この輪蔵には当時、明(現在の中国)から入手した元版大蔵経(現存2000帖余り)が納められています。
基本情報
- 所在地
- 岐阜県高山市国府町西門前474
- 電話番号
- 0577-72-2173
- お問い合わせ先
- 安国寺
- 料金
- 拝観料500円
- アクセス
- 高山インターチェンジよりお車で30分
- 駐車場(普通車)
- あり
- WEBサイト
- 文化庁_日本遺産ポータルサイトひだ国府観光協会