法華寺番神堂(日本遺産構成文化財)

東山遊歩道の一角、力強い虹梁の彫りに注目

高山城3代目城主の金森重頼が、九州から配流されてこの地で亡くなった加藤光正の霊を哀れみ、1632年に城内の建物を移したと伝えられる法華寺本堂。その法華寺本堂横に位置し、広い池庭にかかる石製の太鼓橋を渡って石段を上がると、正面に番神堂の建物があります。この番神堂は入母屋造りで、正面に唐破風を設けています。内部は奥行1間の上段に五連の厨子が設けられ、庚申様、稲荷、釈迦牟尼仏、鬼子母神、加藤清正像などが祀られています。これは安永6(1777)年に上棟の祈祷殿との関係が考えられます。また、享和2(1802)年には五番神を堂内に祀っているとあり、法華守護の五神と考えられます。高山市の文化財にも指定されている法華寺番神堂は、勢いよく力強い虹梁の彫りと、上の龍の彫刻などが見どころです。

【日本遺産】飛騨匠の技・こころ-木とともに、今に引き継ぐ1300年-

日本遺産とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産」として文化庁が認定するものです。

古代、都の造営のため飛騨の木工技術者を都へ送ることで税に充てた「飛騨工(ひだのたくみ)制度」。「木を生かす」技術や感性・実直な気質は連綿と受け継がれ、高山の文化の基礎となりました。法華寺番神堂は高山城とゆかりの建築群の1つとして日本遺産に認定されています。 

文化財をVRで観る

基本情報

所在地
岐阜県高山市天性寺町62
電話番号
0577-32-4517
アクセス
JR高山駅より徒歩30分
駐車場(普通車)
あり
WEBサイト
文化財をVRで観るスポット_法華寺文化庁_日本遺産 ポータルサイト

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