法華寺本堂(日本遺産構成文化財)
東山遊歩道の一角、高山城ゆかりの力強い本堂
高山城3代目城主の金森重頼が、九州から配流されてこの地で没した加藤光正の霊を哀れみ、1632年に城内の建物を移して本堂としたと伝えられています。雲龍寺鐘楼門、素玄寺本堂、神明神社絵馬殿と共に、風格ある書院造の面影を残す高山城ゆかりの建築群です。屋根の小屋組は細い部材を貫で補強する構造で、簡素な中にも優雅さと、通常の社寺建築とは異なる力強さを感じさせます。飛騨匠が造った城郭建築を知ることができる貴重なスポットです。
【日本遺産】飛騨匠の技・こころ -木とともに、今に引き継ぐ1300年-
日本遺産とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて、我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産」として文化庁が認定するものです。
古代、都の造営のため飛騨の木工技術者を都へ送ることで税に充てた「飛騨工(ひだのたくみ)制度」。「木を生かす」技術や感性・実直な気質は連綿と受け継がれ、高山の文化の基礎となりました。法華寺本堂は高山城とゆかりの建築群の1つとして認定されています。
基本情報
- 所在地
- 岐阜県高山市天性寺町62
- 電話番号
- 0577-32-4517
- アクセス
- JR高山駅より徒歩30分
- 駐車場(普通車)
- あり
- WEBサイト
- 文化財をVRで観る文化庁_日本遺産 ポータルサイト