飛騨高山旅ガイド

標高1,529m、飛騨のほぼ中央に位置する位山。南西から北東にのびる稜線は、飛騨北部と南部の境界であり、宮川と飛騨川の分水界である、分水嶺の山です。
古来より霊山として崇められてきた位山は、世界最高のパワースポットとして神秘とパワーに満ちた謎多き山です。

位山は、岐阜県の県木であるイチイの木の産地として有名で、位山のイチイの木を笏（しゃく）の材料として天智天応に献上した際、この木が一位の官位を賜ったことから木はイチイ、 山は位山と呼ばれるようになったという説があります。現在でも天皇即位に際して位山のイチイの笏が献上されています。

位山は飛騨一宮水無神社のご神体と言われ、頂上付近にある「天の岩戸」は、飛騨一宮水無神社の奥宮と言われています。

位山を登山するには、位山遊歩道と位山巨石群登山道の2つのコースがあります。
おすすめコースは位山遊歩道で、道の駅モンデウス飛騨位山にある登山道入り口から山頂を目指し、帰りはダナ平林道を下山します。このルートの歩行距離は約12km、所要時間はおおよそ5.5時間です。
コースの途中、モンデウスパーククワッドリフト終点地点では、北アルプスと御岳山の展望が、さらに山頂を目指すと、御手洗岩、畳岩、門立岩、尻立岩、鏡岩、御魂岩などの巨石群や飛騨一宮水無神社の奥宮「天の岩戸」、未知なるパワーを秘めた神の水が試飲できる天の泉があります。
位山の森は、多くの樹木や植物を観察することもでき、5月下旬から6月中旬にかけ山頂付近ではサラサドウダンの群生が一斉に花開き登山道を鮮やかに包み込みます。
積雪期にはスキー場のリフトを利用して、山スキーやスノーハイクのコースとしてご利用いただけます。登山道は整備してあるので、危険個所も比較的少なく、初心者の方やファミリーでも楽しむことができます。

位山の裾野にある高原には、道の駅モンデウス飛騨位山を中心としハイキングコースがあります。コースでは春夏秋と四季折々の動植物が姿を現し隣接する苅安湿原ではエゾリンドウが咲き誇り、秋にはススキの穂が高原を黄金に輝かせます。日差しの優しい日には、牛の放牧を見ることができます。

道の駅モンデウス飛騨位山を出発し、分水嶺公園で貴重な湿原植物を観察した後、登山道入り口から、頂上に向かいます。このルートは登り1時間・下り30分、自然観察やお弁当の時間を入れて約3時間のコースです。登山道は整備してあり危険個所も比較的少なく、初心者の方やファミリーでも楽しむことができます。また頂上では北アルプスと御岳山の展望を楽しむことができます。
頂上までは車で行くことも可能ですので何かあっても安心です。

トイレ（バイオトイレ）を設置しています。
設置場所：クワット山頂、位山山頂、ダナ平林道終点

モンデウス飛騨位山インフォメーションで入山届（下山届）を記入しましょう
自分の体力を考えて、無理のない登山をしましょう。
動植物は位山の宝物です。大切な自然をみんなで愛護しましょう。（ごみは持ちかえる・水をよごさない）
登山道を離れないでください。ちょっとした油断が事故の元です。
山登りの装備が必要です。（スリッパやヒールでの登山はご遠慮ください）