石橋廃寺跡出土品(日本遺産構成文化財)
ボランティアにより発掘
石橋廃寺跡出土品には、全国的に見ても珍しい戯画瓦があります。遺物は延べ約4000人のボランティアによる発掘調査により出土した資料です。白鳳期から奈良時代前期のものが多く出土し、人物絵瓦1点、円形硯破片2点、単弁8弁蓮華文軒丸瓦1点、重圏文軒丸瓦破片2点の計4件は高山市指定文化財となっています。このほか多数の布目瓦、須恵器の破片など、1万点以上の出土資料が保管されています。
遺物には、飛騨地方で初の出土となった畿内産土器なども含まれます。畿内産土器とは、日本各地の官衙や寺院などから出土する都で作られた土器のことで、都と地方との関係を示しています。