HIDABITO 015 つづみそば 故 鈴木雅成 氏(享年70歳)

HIDABITO 015 つづみそば 故 鈴木雅成 氏(享年70歳)

創業61年昔ながらの味は変えてない 極上スープの正統派高山ラーメン

正統派ラーメンそのヒミツは??

情緒あふれ古くからの景観を残す市内の町並みで<高山ラーメン>の看板をよく見るが、数あるお店の中でも、朝日町にある繁盛店【つづみそば】を尋ねた。趣のある入り口には鼓の暖簾がかかり、この日は営業時間外にお邪魔しましたが、せっかくなのでお店の前で1枚。


行列の絶えない高山ラーメンといえば【つづみそば】と名が上がるほどのお店は昔、一番街映画館があった場所近くに構えていただが、いまは商店街からほど近い場所にある。 店舗の名前の由来は「舌鼓、打てば響く、つづみから」にこやかに、朴訥と語りはじめた主人は、鈴木雅成さん。61年続く【つづみそば】はパートナーの父が創業し、鈴木さんで2代目だ。





作り始めてからあっという間にできた!と思ったら麺をゆでる時間は40秒!早い!もう出てきたかと思うと我慢できないほどのよだれが・・・。


鼻をくすぐる香りが食欲をさらに掻き立てる。そっと、一口含むスープは極上の瞬間!見た目はとても澄んだシンプルなスープだが、岐阜産のしょうゆはスープとよく合う。


すべてを飲み干してしまうほどの美味なスープは、魚介系(にぼし+こんぶ+隠し味)とコンソメ(とんこつ+とりあぶら+やさい)のダブルで、寸胴にスープを仕込んでいるが朝と夜では違う味の濃さを、調節するのは難しいところと鈴木さん。





具はいたってシンプルで、岐阜産の豚バラ(飛騨・美濃けんとん)/ネギは地物/メンマは国産。スープによく合うちぢれた細麺は小麦だけのものだが、たいていの高山ラーメンの基本の麺だという。器は特別につくってもらったという、かなり凛々しい藍色と白いもので、透き通ったスープを引き立てる良い形だ。飲み終えた底には鼓の文字が。


こだわった一杯のラーメンは芸術品のようにキラキラとしていて、一気に食べてしまったほど良い量のラーメンは、お腹と心も満足させてくれるものでした。


気になる後継者は?と尋ねてみると


「うちは、大学生2年生。なんかやるといってる。いつのやるかは・・・そーゆ点ではありがたい。伝承会でも後継者がいないというのは聞くので残念。誰でもいいから教えて継いでほしいお店はあるなぁ」


笑みを浮かべながらだが、ちょっと寂しそうな雰囲気も出る。


【つづみそば】は将来息子さんがお店を継いでくれるというが、後継者がなくお店をやめる人もいる中でありがたいことと鈴木さん。


まだ先はわからないけれども、現役でできる限りお店に立ちたいとのこと。
かなり長蛇の列が続くお店ではあるがねらい目の時間があるのかを聞いてみた。


「昼は13時半すぎ。夜は17時ー19時が狙い目!外国の人も多いけれども。」





終始笑顔で、とても気さくにお話いただいた鈴木さんに意地悪な質問をしてみた。 鈴木さんの気になるがんばってほしいお店を教えてください。


「【なかつぼ】の婿さんがかわいい。餃子とかも色々やってるがんばってる。【まさごそば】の2代目さんに公私共にラーメンの世界を教えてもらった。お世話になったなぁ、いまは3代目が、がんばってるなぁ」


ほっとするお店の雰囲気は、鈴木さん、息子さん、もちろん女将さんとあったかい雰囲気で、昔から変えてないという懐かしい味という常連さんはもちろん先代からのご贔屓さんだ。

創業から続くお水以外の飲み物は出さないというポリシーもしっかり継承していってほしい。


社名中華そば専門店つづみそば
住所岐阜県高山市朝日町52
電話0577-32-0299
公式サイトリンクhttp://39hida.com/tsuzumi/ 

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