飛騨高山旅ガイド

一之宮町にある樹齢1100年以上のエドヒガンザクラ「臥龍桜」。幹の太さは、周囲7.3m、枝の⾧さは東西20m、南北30mに枝を広げる大樹で国指定天然記念物です。枝幹が龍が臥した姿に似ていることから臥龍桜と呼ばれ大切に守られています。優雅な枝ぶりと、淡いピンク色の花びらが特徴。春の訪れと共に、枝一面に広がる桜の花びらは、まるで優美な絨毯のよう。臥龍桜は飛騨一ノ宮駅から徒歩1分と近くアクセスも良好です。

「枝垂れ桜の郷」朝日町の中でも最大級に大きい枝垂れ桜がある「浅井神明神社」。地面にまで届きそうなほど大きな枝垂れ桜を見上げれば、一面ピンク色が広がり桜のカーテンのよう♡風にそよぐ柔らかな花びらが優美な雰囲気です。また例年、開花期間中にライトアップを行っており、夜風に揺れる幻想的な桜を見ることができます。 

「青屋神明神社」の枝垂れ桜は「枝垂れ桜の郷 飛騨あさひ」を代表する名木です。神社の前には水を湛えた田が広がり、映り込んだ逆さ桜は他では見られない美しさ。自然が作り出す美と神社の神秘的な雰囲気が調和したその姿は、心を打つ感動的な景色。

例年、桜の開花に合わせてライトアップを行っており、地面に届きそうなほど大きく垂れ下がる重たげな枝が闇夜に浮かび上がります。静謐な水田に鏡のように映る枝垂れ桜の姿は、まるで別世界につながるかのような幻想的な雰囲気。息を吞むほど美しい景色は必見です。

国道361号線沿いを朝日町の中心へすすむと、道のすぐ脇にある「朝日薬師堂」の枝垂れ桜。枝垂れ桜の郷を印象付ける朝日町の入り口にあります。樹齢は約200年で、エドヒガン系の枝垂れ桜。桜の脇には円空作の仏像が安置されています。淡いピンク色の花が揺れ、見上げれば枝垂れる桜が迫力満点！枝垂れ桜を見にドライブにでかけてみてはいかがでしょうか。

朝日町の北にそびえる龍巌山のふもとにある「宝蓮寺」。本堂にある樹齢400年以上といわれる枝垂れ桜は「阿弥陀桜」と呼ばれ、朝日の名木10選にも選ばれている枝ぶりが見事な垂れ下がりを見せる桜です。桜と鐘楼、自然の美しさと寺の神秘的な雰囲気が調和し撮影スポットとしてもオススメ。風に揺れる花びらは、まるで幻想的な世界へと誘います。

朝日町には多くの桜の名所があり、特に枝垂れ桜の多さ、美しさは群を抜いています。これらの桜の多くは青屋神明神社の樹齢およさ500年とも言われる古木を祖としており、様々な場所に幼木が移植されました。古木はすでにその寿命を終えてしまいましたが、残された多くの若木が芽を吹き根付き、さらにその命を次の世代へと継ぎ、朝日町のさまざまな場所で人々の目を楽しませています。

清見町にある樹齢800年以上の枝垂れ桜が人気の「西光寺」。境内に広がる枝垂れ桜は、まるで精巧な絵画のよう。大きく広がり覆いかぶさるように枝から垂れる花びらは、桜のカーテンのようです♡一面にピンク色が広がります。飛騨清見ICから車で約10分ほどの場所にあり、ドライブ途中の立ち寄りにオススメです。

樹齢500年以上、樹高約20ｍ、幹周約６ｍの老桜「荘川桜」。御母衣ダムの湖畔にただずむ、岐阜県指定天然記念物です。優雅な姿で年月を重ねた風格を感じさせ、大きく一面に広がる桜の花は、まるで時を超えて語りかけるかのよう。荘川桜は、御母衣ダムの建設により湖底に沈む運命にありましたが、桜を愛する人々の手により、移植など不可能だと言われる中、世界史上例を見ない大移植事業を経てこの地に移されたものです。命を救われた桜は、そんな人々の心に応えるかのように、今もこの地から水没したふるさとを見守っています。

荘川村の伝統家屋「寄棟式入母屋合掌造り」など、古くから荘川に伝わる家屋が移築保存されている「飛騨荘川の里」。当時の暮らしや風土を見ることができます。合掌造りなど古き良き日本の風情が感じられ、まるで時間が止まったかのような雰囲気。桜の花が咲き誇る中、昔ばなしに出てくるような風景が一層幻想的な雰囲気を醸し出します。荘川の里はペットOKなので、愛犬との散策にもオススメです。

高山ICから車で約10分の飛騨国府にある、飛騨八景のひとつ「桜野公園」。宮川沿いを中心に園内には約300本のソメイヨシノやエドヒガンザクラなどが咲き乱れます。一面見渡す限りピンク色に染まり、まるで桃源郷のような美しさです。開花に合わせてライトアップされ、妖艶に桜が浮かび上がり幻想的な雰囲気♡宮川のせせらぎと桜を楽しみながら散策してみてはいかがでしょうか。

奥飛騨温泉郷の桜は市街地よりも約1か月遅く4月下旬ごろから例年開花します。中でもオススメは栃尾温泉、蒲田川の河畔にある散策広場に広がる桜のライトアップ♡桜並木や共同露天風呂「荒神の湯」の周辺をぼんぼりでライトアップし、奥飛騨の遅い春を演出します。ぼんぼりの灯りに照らされた桜が妖しく浮かび上がり幻想的な雰囲気。帰りはぜひ荒神の湯で体を温めてお帰りください（22時迄）

日本一広い市である高山市。桜の名所を求めて車を走らせれば、あっという間に日が暮れてしまいます…。おおまかな位置関係をMAPで確認し、目的や行先を絞って計画するのがおすすめ。