高山市が「持続可能な観光地アワード」でシルバーアワードを受賞しました!
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- お知らせ
持続可能な観光地の国際的な認証機関である「グリーン・デスティネーションズ(本部:オランダ、以下「GD」)」が実施する「グリーン・デスティネーションズ・アワード(表彰・認証制度)」にて、GD基準に基づき審査を受けた結果、高山市が持続可能な観光地として評価され、中部地方初のシルバーアワードを受賞しました。
国内ではこれまでに岩手県釜石市(ゴールドアワード)と北海道ニセコ町(シルバーアワード)が受賞しており、今回新たに、高山市と愛媛県大洲市、香川県小豆島の3地域がシルバーを受賞しました。
■グリーン・デスティネーションズ・アワード(世界的な持続可能な観光地アワード)とは
持続可能な観光に関する6テーマ84項目の基準で評価される表彰・認証制度で、その達成度合いで、ブロンズ賞、シルバー賞、ゴールド賞、プラチナ賞が与えられ、最終的に全ての基準をクリアするとGSTC認証となります。
- 今回の審査で高山市は75%をクリアしシルバーアワードを受賞しました。
■今回の審査で主に評価された取り組み
<環境と気候>
- 2030年までの二酸化炭素排出量削減目標があり、それに向けた取り組みが実施されている点
- 木質バイオマスや小水力発電など再生可能エネルギーの利用を積極的に進めている点
<文化と伝統>
- 伝統的建造物群保存地区などの有形文化財がしっかり保存・保護されている点
- 高山祭に代表される文化や伝統が尊重され守られている点
- 「メイド・バイ飛騨高山認証制度」を設け、文化の継承・発展と経済の活性化を図っている点
<社会福祉>
- 「SDGsパートナーシップセンター」を設置し、SDGsを通じて、多様なステークホルダーの様々な活動や、相互の連携・協力による地域課題の解決、新たな発想の創出など持続可能なまちづくりを推進している点
- まちづくアンケート調査が毎年行われ、観光に対する市民の満足度を把握し施策に反映している点
<ビジネスとコミュニケーション>
- 「SDGsパートナー登録制度」を設け、企業の課題に対する支援策を募集するマッチング支援事業など実施している点
■受賞により期待される効果と今後の取り組み
今回の受賞によって、高山市は持続可能な観光地として国際的な第三者機関から高い評価を受けたことになり、世界的に関心が高まっているサステナブルツーリズムに取り組む地域として、国際的なブランド力向上や地域住民の誇りと意識向上などにつながることが期待されます。
また、審査の結果を受け、高山市のやるべき課題が明確になりましたので、今後、課題解決に向け更なる取り組みを地域一体となって推進し、次のステップに向かっていきます。
■参考
<グリーン・デスティネーションズとは>
オランダに本部がある非営利組織で、GSTC(グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会)が認定している第三者認証機関で、持続可能な観光地域の表彰・認証制度を運営しています。
グリーン・デスティネーションズ・ジャパン
<グリーン・デスティネーションズ基準とは>
グリーン・デスティネーションズが定めた観光地の持続可能性を評価するための基準で、「観光地マネジメント」「自然と景観」「環境と気候」「文化と伝統」「社会福祉」「ビジネスとコミュニケーション」の6つのテーマに分けられ84項目で構成されています。
<GSTC(グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会)とは>
持続可能な旅行及び観光のための国際基準であるGSTC基準を制定・管理する国際非営利団体で、持続可能な観光の認証機関に対する国際的な認定も提供しています。
<持続可能な観光(サステナブルツーリズム)とは>
国連世界観光機関(UN Tourism)では、"旅行者、観光関連産業、自然環境、地域社会の需要を満たしつつ、経済面・社会面・環境面の影響も十分考慮にいれた観光"と定義しています。