元添乗員がおすすめする飛騨高山 歴史と自然を楽しむ日帰り旅
古い町並から城山公園へ 城跡を巡る旅
飛騨高山の人気観光地 古い町並。ここから徒歩すぐのところに市民の憩いの場、城山公園があります。金森家6代が治めた飛騨高山、その治世を偲ばせる城跡を巡る旅はいかがでしょうか。古い町並の見学とお買い物のあと、気持ちの良いハイキングに出かけましょう。地元民おすすめのローカルグルメもご紹介。大手旅行会社に在籍した元添乗員がおすすめする、観光あり、歴史と自然ありの贅沢モデルコースです。
主な観光地 | 古い町並・城山公園 |
昼食 | 城山公園 |
- 所要時間
- 5時間
- 交通手段
- 路線バス+徒歩
市営天満駐車場
旅のスタートはここから。お車を駐車場へ停め、市内周遊バスで「古い町並」へ向かいます。こちらの駐車場を利用し、市内周遊バスを利用するとなんと駐車料が3時間無料に!バス車内で駐車券を提示すると無料の措置が受けられるので、忘れずに運転手さんへ申し出ましょう。
出発時間 | |||
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8:55 | 9:25 | 9:55 | 10:55 |
バス停 高山陣屋前
高山陣屋(たかやまじんや)
陣屋(じんや)とは、江戸時代に郡代・代官が治政を行った場所です。幕府の重要な直轄領(天領)であった飛騨高山。御役所や幕府の役人であった郡代・代官の役宅、御蔵などを総称して陣屋と呼びます。幕末には全国に60数カ所あったと言われている郡代・代官所の中で、当時の建物が残っているのはこの高山陣屋だけ。時代劇のワンシーンをほうふつとさせる貴重な建物や資料は歴史ファン必見です。
- 住所
- 高山市八軒町1-5
- 電話番号
- 0577-32-0643
- 営業時間
- (4月~10月)8:45~17:00 入場は16:30締切
(11月~3月)8:45~16:30 入場は16:00締切 - 休業日
- 12月29日、31日、1月1日
高山陣屋前朝市
陣屋前の広場で毎日開催されている「高山陣屋前朝市」。朝市はその名の通り、午前中だけの営業。今のうちに見学しておきましょう。新鮮な野菜や果物が並ぶ様子はどこか懐かしい雰囲気。午後から出かけるハイキングで食べられるような果物、デザートが見つかるかも?ぜひのぞいてみましょう。
- 住所
- 高山市八軒町1-5
- 電話番号
- 0577-32-3333
- 営業時間
- 4月~10月 7:00~12:00
11月~3月 8:00~12:00 - 休業日
- 年中無休
中橋
陣屋前朝市から道路をはさみ、すぐ目の前にある赤い橋「中橋」。市内の中心部を流れる宮川にかかる様は飛騨高山の代表的な風景の1つに数えられています。春夏秋冬、自然と調和した風景は撮影スポットとして大人気。旅の思い出に一枚、撮ってみてはいかがでしょうか。
- 住所
- 高山市川原町49
古い町並
飛騨高山観光の定番スポット「古い町並」に到着しました。江戸時代を彷彿とさせる町並はノスタルジックな雰囲気。出格子の連なる軒下には用水が流れ、7軒の造り酒屋には杉の葉を玉にした「酒ばやし」が下がり、町家の大戸や、老舗の暖簾が軒をつらねています。高山名物の駄菓子、伝統工芸のお店、みたらし団子や飛騨牛などを目当てに、1年を通して多くの観光客で賑わいます。
- 住所
- 高山市上三之町ほか
- 営業時間
- 9:00頃~18:00頃(各店舗による)
- 休業日
- 火曜日または水曜日が多い(各店舗による)
嵓 KURA HOLIC 高山
スポーツ用品店のヒマラヤが手掛けるライフスタイルショップ、「嵓 KURA HOLIC 高山」。酒蔵を改装した店内にはアウトドア用品を始めとした「Made in Japan, Gifu」の商品を多く取り揃えています。特に飛騨市の重沢製畳店が手掛ける「TATAMI TATAMI」はアウトドアへ持ち出し寝転んだり寛げる畳。座布団サイズの「mini 畳」もあり、ハイキングのお供にぴったりです。
住所 | 高山市上三之町67 老田酒造店内 |
電話番号 | 080-7233-5280 |
営業時間 | 9時~17時 |
定休日 | 水曜日 |
駐車場 | なし |
飛騨高山まちの博物館
きよ結び
飛騨の素材を中心にこだわりの素材で作るおむすび屋さん「きよ結び」。店内でいただくこともできますが、今日はこちらで買うおむすびをテイクアウトしましょう。人気は「飛騨牛しぐれ」のおむすび。その他、きゃらぶきや焼きみそなどもおすすめ。握りたてのあったかおむすびは白米の他玄米も選ぶことができます。
飛騨護国神社
「きよ結び」横の坂を上り、右手へ。護国神社のお堀が見えてきます。春は桜、秋は紅葉の名所として市民に広く知られています。お堀を渡り境内に入ると踏みしめる玉砂利の音だけが響く境内は静謐そのものです。
- 住所
- 高山市堀端町90
- 電話番号
- 0577-32-0274
城山公園 二の丸園地
護国神社を後にし坂を上っていきます。傾斜が少しきついですが距離はそこまでありません。頑張りましょう。坂を上りきると開けた場所に出ます。堂々と馬にまたがる武将の銅像が目印、「城山公園 二の丸園地」に到着です。武将の正体は飛騨を治めた金森長近公。500年前の人物です。公が手掛けた道、町並が今も残り、飛騨高山の市街地を形成しています。この二の丸園地には子どもが遊ぶ遊具の他、ベンチ、藤棚や東屋があり、日々のお散歩からお花見の宴会まで、たくさんの市民が日常的に利用しています。
むさし
「城山公園 二の丸園地」の入り口にある「むさし」。みたらし団子、おでんなどの軽食からお花見の宴会まで、高山市民 御用達のお店です。ここで軽食を買い、ベンチでお昼ごはんとしましょう。またはテイクアウトし、城山を散策しながらピクニックを楽しんでもいいかも。遊歩道沿いには各所にベンチがあり、足を止めて休むことができます。
住所 | 高山市城山1-1 |
電話番号 | 0577-32-0634 |
営業時間 | 10時~16時 |
定休日 | 不定休 冬季休業 |
駐車場 | あり |
高山城跡
一休みしたら城山の散策をスタート。遊歩道は城山をぐるりと一周するよう作られており、また遊歩道より伸びた数々の小道がかつての高山城の遺構へと繋がっています。高山城は1588年に金森長近公の命により築城を開始、1604年に完成したと言われており、当時の記録に「日本国中に5つとない見事な城」と残っています。同時に城下町の工事も行なわれ、武家地や町人の町、寺院群が設けられました。この町人の町が「古い町並」であり、商業の地として今も栄えています。金森家は6代に渡って飛騨を治めましたが、1692年にその治世は終わりを告げ、1695年高山城は破却され廃城となります。その後は幕府の直轄領(天領)となり、高山陣屋が飛騨を治める舞台となります。現在は本丸跡、中段屋形跡、搦手跡にかつての城跡をうかがい知ることができます。
城山遊歩道周辺
城山遊歩道には要所要所で道しるべが設けられており、歩きやすく整備された道となっています。周辺にはベンチや東屋が設けられており、一休みすることができます。遊歩道をたどり城山を1周するも良し、遊歩道より枝分かれする小道をたどりショートカットするも良し。ご自分の体力やペースに合わせて歩きましょう。一帯は紅葉の名所としても知られ、ウォーキングやジョギング、ペットの散歩など日々市民が憩う場でもあります。豊かに樹木が茂り、様々な野鳥や植物を目にすることも。 木々の梢の間から市街地を見下ろせば、吹き抜ける涼風が汗ばんだ体を気持ちよくクールダウンさせます。
古い町並
城山遊歩道をたどり、「古い町並」まで戻ってきました。お土産の買い忘れはありませんか?気になるお店があればもう一度見に行ってもいいですね。荷物が増えても大丈夫、市内周遊バスに乗って駐車場へ戻ります。
バス停 さんまち通り
「古い町並」の見学が終わったら市内周遊バスに乗って駐車場へ向かいましょう。高山祭をモチーフとした派手なカラーリングの「匠バス」は一目瞭然。見逃すことはありません。内装も飛騨高山の工芸品で装飾されており、乗車中も飛騨高山らしさを楽しむことができます。
出発時間 | |||
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13:17 | 13:47 | 14:47 | 15:17 |
バス停 天満神社前
HIDA 高山店 森と暮らしの編集室
市内周遊バスで駐車場前まで戻ってきました。バス停の隣にある「HIDA 高山店 森と暮らしの編集室」へも足を運んでみましょう。こちらは飛騨家具の祖 飛騨産業のショールーム。店内にはモダンなデザインが目を引く飛騨家具の数々が展示されています。地元クラフト作家の作品を揃えたクラフトマーケットでは、思わず手にとりじっくりと見たくなるアイテムが盛揃い。家具に使えない木材や枝葉から作られたアロマオイルは、そのピュアでナチュラルな香りに心が安らぎます。併設されたカフェルーム「椅子と珈琲」は人気の建築家 隈研吾氏によるデザイン。カフェでくつろぎ、クラフトコーヒーと手作りスイーツで1日歩いた疲れを癒すのも良いでしょう。
- 住所
- 高山市名田町1-82-1
- 電話番号
- 0577-36-1110
- 営業時間
- 10:00-18:00
- 休業日
- 水曜日・第三木曜日
市営天満駐車場
市営天満駐車場まで戻ってきました。約5時間の歴史と自然を楽しむモデルコース、いかがでしたか。観光だけではなく、歴史や自然の豊かさ、奥深さにも触れられる飛騨高山。ぜひお気に入りの場所を見つけてみてください。