高山駅近!【焼肉ハウス 味蔵天国】でこだわりの飛騨牛を味わう
地元の人が「高山を訪れた知人に美味しい飛騨牛を食べてもらいたい」と考えたとき、まず思い浮かぶのが「焼肉ハウス 味蔵天国(あじくらてんごく)」です。
JAひだグループ直営店なので安全安心。高品質の飛騨牛をリーズナブルに味わうことができます。
最近では国内外からの観光客にも大人気!そんな「味蔵天国」をご紹介します。

「味蔵天国」ってどんなお店?概要・アクセス・店内の様子を解説します!
「味蔵天国」とは?お店の概要
2014年に、JAひだグループ直営の飛騨牛焼肉専門店としてオープンした「味蔵天国」。
JAひだ管内の肉牛畜産農家が大切に育て上げた高品質の飛騨牛を提供しており、開店当時から地元高山の人々に愛されているお店です。最近ではインバウンド客が増え、連日、国内外の観光客で賑わっています。
JR高山駅からのアクセス
▲高山駅から味蔵天国までのルート
高山駅前の歩道を南方向へまっすぐ進むと、「東急ステイ飛騨高山 結の湯」 を通り過ぎた先に「味蔵天国」があります。高山駅東口から「味蔵天国」までは、徒歩1~3分ほどです。
目印は、入口前のこのマスコット「飛騨黒(ひだくろ)」くんです。
▲玄関で飛騨黒くんがお出迎え。飛騨黒くんは、(社)岐阜県畜産協会が飛騨牛のPRのために作ったマスコットキャラクターです。映画「君の名は。」にもチラッと登場しています。
店内のようす
座敷席やテーブル席などあり、全体的に広々としたゆったり仕様なので、くつろいでお食事がいただけます。
注文は各テーブルに設置されているタブレットを使って行います。お支払いは、現金または各種キャッシュレス決済にも対応しています。
さらに、飲食以外のコーナーも充実しています!
▲店内入ってすぐのところに、飛騨牛の直売所があります。ここでは贈答用の販売・全国発送を承っているそうです。(精肉直売は 11:00~15:00)
Information
お土産コーナーもあります!
下段にある飛騨牛テイストのスナック菓子、外国人のお客さんに人気だそうです。
【豆知識】飛騨牛のおいしさの秘密と味蔵天国のこだわり
飛騨牛専門店でよく目にする「A5等級」という言葉、これって何なのでしょう?飛騨牛の定義や美味しい食べ方とは? 味蔵天国の副店長さんに「飛騨牛」のことをじっくり教えていただきました。
飛騨牛専門店でよく見かける「A5等級」や「A4等級」という言葉、これって何を意味しているかご存じですか?
「A」「5」「4」とは、それぞれ牛肉(食肉)のランクを表すもので、アルファベットのAは「歩留(ぶどまり)等級」を、数字の5や4は「肉質等級」を示しています。 これらは食肉格付協会が定めた取引規格に基づいて厳正に判定されています。
①歩留等級とは?
歩留(ぶどまり)とは、牛の生体から内臓・骨・皮などを取り除いた枝肉から、食べられる部分(部分肉)が採れる割合を評価したもので、多く採れるほど高い評価「A」になります。ABCの3段階で評価されます。(標準はB)
②肉質等級とは?
これは牛肉の肉質や味を示す等級で、「脂肪交雑(サシの入り具合)」「肉の色沢」「肉の締まり、きめ」「脂肪の色沢と質」の4項目で判定し、54321の5段階で評価されます。
こうして「歩留等級」と「肉質等級」の両方を判定し、これらを総合的に評価して、牛肉のランクを認定します。
たとえば「A5等級」の場合、これは牛肉として最高級の品質であることを表しています。
一般的に飛騨牛は「岐阜県下で14ヶ月以上飼育された黒毛和牛で、A5・A4・A3等級に認定された牛肉」と定義されています。
味蔵天国では、ここからさらに細かく限定して「飛騨地方の畜産農家が育てたA5等級の飛騨牛」のみを買い付けて提供しています。
◆「味蔵天国」副店長の中野さんに、飛騨牛についてお話をうかがいました!
「味蔵天国」副店長の中野要さん
長年、飛騨牛を取り扱ってきた中野さんに、地元の人も知らなかった飛騨牛のおいしさの秘密や、味蔵天国の飛騨牛へのこだわりなど、さまざまなことを教えていただきました。
【実食】ランチメニュー「飛騨牛盛り定食」をいただきました!
「飛騨牛」について学んだあとは、いよいよ実食!A5等級のうまみと甘みを堪能しました。
副店長の中野さんのお話をうかがっていたら、なんだかお腹が空いてきてました。
それでは早速、味蔵天国のこだわり飛騨牛をいただくことにしましょう。
今回食べたのは「飛騨牛盛り定食」です。
「飛騨牛盛り定食」とは、飛騨牛の盛り合わせに、ごはん・味噌汁・副菜・デサートがついたお得なセットです。(平日限定のランチメニュー)
ランチのメニュー表には、このように表示されています。
「飛騨牛盛り」のお肉の内容は、「飛騨牛カルビ」「飛騨牛赤身」「飛騨牛角切り」の3種です。
今回いただく飛騨牛は、さすがA5等級!バランスよくサシ(脂)が入っています。
A5等級に認定されるためには、「霜降りがきれいなもの」「サシがきめ細かく入っているもの」「肉の光沢や肉の締まり」「脂肪にも光沢ときめがあるか」など、さまざまな厳しい審査を通過しなければなりません。こうして認定された高品質の飛騨牛を、さらに熟成させて提供しているのが味蔵天国です。
ちなみに、同じA5等級の牛肉でも、その牛の個体によって微妙に味の違いがあるそうですよ。なかなか奥の深い世界ですね。
焼いているところ。トングを当てているのは「赤身」。右横の四角いのは「角切り」、手前のサシがきれいに入っているのが「カルビ」です。
タレは「味噌タレ」と「醤油タレ」の2種類。塩・コショウもあります。お好きなものを選べます。
飛騨牛カルビ。焼いている最中、肉の脂がしたたり落ちて炎が上がりました。霜降りの飛騨牛肉をフライパンで焼くと、溶けた脂が鍋底に溜まりますが、ここは網焼きなので余分な脂が落ちて、おいしくいただけます。
▲「いただきます!」角切り焼肉に舌鼓を打つわたし。
中野さんに再度ご登場いただき、「カルビ」と「ランプ」について教えていただきました。
- シモハタエミコ
- 焼肉用に少し厚めにカットされているせいか、どれも噛み応えがあり、噛めば噛むほど「うまみ」が味わえますね!
赤身肉は脂分が少ない分さっぱりしていて、お肉の味をダイレクトに感じましたし、カルビは脂がしっかりある分、うまみとコクを感じました。
- 中野さん
- 「カルビ」は牛のバラにあたる部分で、肉のうまみと脂の甘みの両方を味わえる部位です。
バラは「内バラ」「外バラ」など細かいパーツに分かれているのですが、それぞれ食感が異なり、歯ごたえや味わいがあります。
- シモハタエミコ
- この3種のお肉の中で、私が特に気に入ったのは、この「角切り」ですね。
見るとちゃんとサシが入っているのに、焼いたら脂っこさがなくてサッパリしていて、噛むと適度な弾力があり、お肉のうまみがしっかり味わえました。サイコロ型だったためか、他の2種のお肉より柔らかく感じられ、食べやすかったです。
これはどういうお肉なのでしょうか?
- 中野さん
- 角切りの肉は、「ランプ」という部位です。
ヒレ・サーロイン・ロース以外で、わたしが個人的におすすめするのがランプで、これは牛の腰からお尻にかけての部位で、味のある赤身肉と適度にサシが入った脂の甘みがあり、食感も柔らかく、すごくおいしいですよ。
味蔵天国では、このように「角切り」にしてご提供しています。
- シモハタエミコ
- 中野さんがおすすめされるだけあって、本当においしかったです。
どのお肉もおいしかったですが、部位によって食感や味に違いがあることがよくわかりました。いろいろ食べ比べてみて、すごく勉強になりました!
ありがとうこざいました。
【人気メニュー】ランチとディナー
味蔵天国で人気のメニューをご紹介します。
◆ランチの人気メニュー
味蔵天国のランチメニューは全て「平日限定」で提供されています。
ランチメニューの中で一番人気なのは、私が食べた「飛騨牛盛り定食」です。
焼肉メニューの「飛騨牛盛り」にごはんとみそ汁、副菜、デザートがついたお値打ちセットメニュー。
その他では、こちらの「味蔵まぶし御膳」も人気だそうですよ。
味蔵特製の飛騨牛まぶしを中心にしたお得なセットメニューです。基本メニュー(飛騨牛まぶし、味噌汁、サラダ、漬物、デザート)にプラスして、お好みの飛騨牛(焼肉)を選んでいただけます。
(画像は「味蔵天国」公式サイトより引用)
こちらは「味蔵特製飛騨牛まぶし御膳」の中から「飛騨牛盛り」のセット。
▶ランチメニューの詳細はこちら
◆ディナーの人気メニュー
一番人気は、焼肉メニューの「味蔵盛り」です。飛騨牛ロースカット・飛騨牛上カルビ・飛騨牛上ロース・飛騨牛角切り・飛騨牛スライス の盛り合わせで2~3人分をご提供します。
(画像は「味蔵天国」公式サイトより引用)
ご家族やグループに人気の「味蔵盛り」。飛騨牛をお得にたっぷり堪能できます。
▶その他のメニューも充実しています。ディナーメニューの詳細はこちら。
予約方法
ランチ・ディナーともに、店内入口にある受付機で券を取った順番にご案内するシステムです
味蔵天国のレストランの営業時間は
◇ランチ11:00~14:30(L.O 14:00)
◇ディナー17:00~21:30(L.O 21:00)
となっています。
現在は、電話やネットでの予約は受け付けていません。
入口にある受付システム機で券を取った順番にご案内をしています。(ランチ、ディナーどちらも開店時間の30分前から発券を始めます。)
<受付開始時間>
◆ランチは10:30
◆ディナーは16:30
入口に入ってすぐのところに設置してある受付機で、券を受け取ってください。
最近は、受付開始前から行列ができていることが多く、特にディナーは人気が高く、開店前の受付の段階で満席になってしまうこともあるのだとか。
ディナーと比べると、ランチは受付機の前で並んでいるお客さんの数がやや少なめとのこと。総合的に見て、受付が取りやすいのは「平日のランチタイム」だそうです。
- シモハタエミコ
- 最近は超人気店になり、なかなか入店しにくい状況です。
ですが、品質においては「安全安心」を誇るJAひだグループ直営の飛騨牛専門焼肉店です。ぜひ、こだわりの飛騨牛をここでご賞味ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の取材で、飛騨牛についての知識が深まり、肉と脂それぞれのおいしさを意識して味わうことができるようになりました。
飛騨高山を訪れた折には「焼肉ハウス 味蔵天国」で、飛騨地方の大自然の中ですくすくと健やかに育てられた飛騨牛をぜひお召し上がりください!
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ライタープロフィール
- シモハタエミコ
- 生まれも育ちも飛騨高山。生粋の飛騨弁ネイティブです。お車だけでなく公共交通機関で高山に来てくださった方も楽しめる観光情報を中心にお伝えします。また、ニッチなお散歩コースもご紹介します。
自宅で飛騨牛を食べる時は「すき焼き」派です。
味蔵天国さんは、飛騨地方で育てられたA5等級の飛騨牛のみを提供されている…とうかがいましたが。
やはり、飛騨地方は自然環境が豊かで、高冷地のため寒暖差があり、水もきれいで、肉牛の肥育にとても適した場所です。
また、飛騨の畜産農家さんの長年の研究で穀物飼料にも工夫があり、生産者さんの努力と愛情のおかげで、牛たちはストレスも少なく健やかに育てられています。
飛騨牛の「うまみ」や「甘み」はこうした環境や育て方から生まれていると思います。
甘みの理由は、飛騨の自然環境のよさに加えて、他の有名ブランド牛と比べて肥育期間が短いこともあると思います。若い牛なので脂もあっさりしていますね。
うち(味蔵天国)で提供している肉は、毎週行われている競(せ)り市で、精肉担当のベテランスタッフが肉枝を目利きして買い付けていますが、買い付けた後、さらに店内の冷蔵庫で1~2ヶ月ほど熟成させています。
こうして肉のうまみと脂の甘みをさらに引き出すようにしています。
炭火で炙(あぶ)られて醤油と脂が炭にしたたり落ち、香ばしい煙をまとった飛騨牛の脂の甘みと肉のうまみが口いっぱいに広がり、そこに炭火焼きの香ばしい香りが重なり、食欲をそそりますね。
ご自宅で焼肉をされると煙や臭い、溶けた脂の飛び散りが気になりますが、お店でしたら設備が整っていますから、安心して美味しく召し上がれますよ。
その他に、おすすめの食べ方はありますか?
いろんな食べ方があるので、観光客の皆さまには、高山にご滞在中にいろいろ食べ比べてみるのも良いかもしれませんね。
貴重なお話をありがとうございました!