飛騨高山旅ガイド

日本百名山の1つ乗鞍岳（のりくらだけ）は、北アルプス（飛騨山脈）の最南端に位置し、剣が峰（けんがみね）（3,026m）を最高峰に、23の峰と7つの湖、8つの平原がある中部エリアを代表する名山です。標高2,702mの畳平（たたみだいら）までは県道乗鞍線でアクセスできるため、3,000m級の登山に容易に挑戦できます。県道乗鞍線は「乗鞍スカイライン」の愛称で知られており、畳平を分岐点に長野側へ繋がる「乗鞍エコーライン」と同様、高所を気軽に楽しめる場所として親しまれています。

乗鞍スカイラインは2022年9月の災害により通行止めとしていましたが、仮設道路の完成の見通しがたち、2024年8月20日（火）13：00より片側交互による通行を再開します。

ただし、マイカー規制を実施しており、通行はバス、タクシー、自転車に限定されます。

高山植物の宝庫、乗鞍岳。季節により様々な花が見られます。その数なんと50種類以上。厳しい高地でひっそりと花開く高山植物は可憐な中に力強さを秘めています。特に、バスターミナル近くのお花畑ではハクサンイチゲやクロユリの群生が見られます。一周ぐるりと歩いて30～40分程度の軽いハイキングコースで、小さなお子様や体力に自信のない方でも大丈夫。のんびりお散歩気分で楽しむことができます。

いわゆる「3,000m峰」である乗鞍岳。経験を積んだ登山のエキスパートのみが入山を許される聖域…と言うことはありません。平湯峠から畳平バスターミナルまで結ばれた約15kmの乗鞍スカイラインを路線バスが走り、そのおかげで3,000m峰がぐっと身近なものになっています。畳平バスターミナルは標高2,702m、日本で一番高いバスターミナルです。ここから乗鞍岳の最高峰「剣が峰」（けんがみね）までは歩いて片道1時間半の登山。もちろん、登山に適した身支度は必要ですが、他の3,000m峰に比べハードルは低くなっており、小学生でもチャレンジできるレベルになっています。畳平で登山届を出したら、剣が峰へGo！

剣が峰へ1時間半、ちょっと自信がない…という方でも大丈夫！30～40分から楽しめるトレッキングコースがいくつもあります。体調やお天気に合わせてコースを選びましょう。

乗鞍岳を心ゆくまで満喫したいなら、泊まることもできます。満天の星空、神々しい朝日を拝めるのは宿泊した者だけの特典。ぜひその美しい景色を目に焼き付けてください。 宿泊先が3か所あり、それぞれをご紹介します。

岐阜県公式観光サイト「岐阜の旅ガイド」でぎふ旅レポーターとして活躍する土庄雄平さんが、実際に乗鞍スカイラインを走ってきました！雲の上を駆け上がっていくような臨場感あふれるレポを美しい写真とともにお楽しみください。日本最高所の道へ！ヒルクライマーの聖地「乗鞍スカイライン」を徹底解説

※記事は2022年3月の執筆となります。

• 乗鞍自然環境案内所（畳平）090-8671-3191 ※～10月31日まで
• 飛騨乗鞍観光協会 0577-78-2345
• 濃飛バス高山バスセンター 0577-32-1688
• 乗鞍本宮 080-4116-9256